2011年9月21日水曜日

KBS第一回講義

本日より、慶應義塾大学大学院経営管理研究科(以降、KBS)における、「ビジネス構造化経営の理論と実践」の講義をアシスタントすることになったので、その中で感じたことを記したい。

本日は第一回ということで、とある企業にビジネス構造化フレームワークを適用した場合を取り上げ、ポイントを説明しながら理論の全体像に触れることを目的とした。

初めの約1時間は、講師、学生共に様子見が続いたが、学生への質問を皮切りに、思った以上に盛り上がったのは正直予想外であり、嬉しくもあった。また、その内容も予想を超える建設的な意見が大半だった。
「ビジネス構造化経営理論」について、企業で業務に携わる方にお話するとまず返ってくる反応は「難しすぎて何を言っているのかわからない」だ。しかし、さすがKBSの学生であり、理論の背景(学生は前提と質問していた)や、新規性、差異について質問していた。またわからない所の質問の仕方についても、十分にポイントを得た内容だった。


最も驚いたのが、非常に客観的に理論を理解しようとしていたことだ。KBSの、少なくとも本日受講していた学生は、約8割が業務経験のあるかたなので、一般の企業の方と同様に自らの経験に照らし合わせ評価をするのではないかと考えていたが、(聞くところによると)2年生が多いということからか、これまで勉強した他の考え方を比較による理解の拠り所としていたようだ。
いきなり批判的なスタンスでくるような学生は居ないとは思っていたが、理解の仕方がここまで客観的であることは予想していなかった。


そして一番後ろから聞いて、様子をうかがっていたのだが、寝たりする人もおらず、共感の姿勢を見せたり、疑問の様子を表したりと、その反応が極めてわかりやすかったことは今後進める上では非常にやりやすそうだと感じた。

最後、アシスタントとして自己紹介するときは、わかりにくそうにしていた部分に対する答えとなりそうなことを交えて話しをした分、非常に関心を持った姿勢で話しを聞いてもらえた。

来週以降、プロジェクト都合により参加できないこともあるかもしれないが、極力参加し、学生のそのフレッシュな反応に触れて行きたいと思う。

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