2011年1月23日日曜日

書評:不確実性分析 実践講座

『不確実性分析実践講座』 福澤英弘、小川康 著

不確実性の概念について、数学に弱い人に対して教えることが予定されるため、あまり概念的すぎず、実例や世の中一般のツールに関して幅広く説明している書籍を探していた時に見つけたのが本書です。
元々はハーバード・ビジネス・レビュー(HBR) 2009年7月号の不確実性に克つ科学的思考を説明の補助資料としようとしていたのですが、HBRということもあり、概念的というか、論文調なので、説明の補助資料としてはちょっと具体感が足りない気がしていました。

上記の期待に対しては本書は非常によく構成されており、コンビニを経営するオーナーを主人公に物語調で不確実性分析のツールが活用シーン毎に説明されています。

最近の自分自身のものの説明上の課題として、2つ挙げられ、1つは概念を具体的に説明すること、もう1つは割愛して説明することがあり、これはそのヒントになる書きっぷりでした。
不確実性の扱い方について説明する際には、この本を参考にさせていただきたいと思う程です。
(うちの会社の若者に課題図書とするのもいいかも知れない。。。)

また改めて、統計ツールについておさらいしたくなったこと、自分の仕事に活かす為に改めて概念を理解し吸収しないといけないと感じました。

ちなみに、これを読もうとする方は、抽象化能力が若干必要であることと統計処理・統計ツールについてさわりくらいは知っておくべきでしょう。



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