2012年5月1日火曜日

「女性管理職を増やすにはどうしたら良いか?」という命題について

今朝、TLに以下のtweetが流れてきて、想いを連投したので、改めて整理したいと思います。
→ https://twitter.com/#!/MichiKaifu/status/197044983138762752
※このtweetをdisりたい訳でも、この方が嫌いな訳でもありません。このtweetと以下の内容はかけ離れています、念の為

今回の件は、想いが強く、データに基づくものでもないです。単なる感触に対する直感的なものとご理解下さい。
あと、この手の話には特に顕著に現れますが、元々私は家父長制度的な発想が強く、男女差があるものとして考える傾向があります。そこの根本思想の違う方には全く受け入れられない内容もあると思いますので、悪しからず。
また、マッチョとか、リベラリストとか言われたり、体育会系とか言われたり色々していますが、概ねそんな感じです。



まず、現状認識として、女性管理職が少ないとか、女性取締役が少ないとは常々感じています。じゃあ、どれくらいが適性なのかという議論をするつもりはなく、少ないならタイトルにある通りで、まずは増やすためのアクションを考え、実行すれば良いのだと思います。仮にそれで増えすぎたら、男性がもっと頑張ればいいだけの話。相互に牽制されれば、その時々での適正値に落ち着くと考えています。


次に結論から申し上げますと、個人的な考え方としては

     ロールモデルとして、一般的な女性職業人(ビジネスウーマン)を
     <女子小中学生>が認識できるようにすること

が、長期的に女性管理職を増やすのではないかと考えています。



女性にとって取締役としての可能性が十分にあるという裏付けもある。
 → https://twitter.com/#!/kazemachiroman/status/197112330180501504
しかしこれらの実態を実際の女子小中学生がどれだけ知っているのだろうか。


十分にある可能性を【狭める】ことなく大学受験、就活、卒業、就職まで至らないと、女性管理職云々に繋がるパスは開けないという考えをもっています。
現状に対して制度的な何かにおいて何も変えなくても、仕事を分解して、こういう事って女性にとってのチャンスがあるということを女子小中学生に伝えてあげることで変わっていくのではないでしょうか。



上記のような結論に至る考え方としては、管理職もしくは取締役などの要職(以降、管理職とします)に就くまでに様々なスクリーニングを受けて、生き残り続けた人がそのポジションに至るのが一般的な話しだと考えると、各スクリーニングに掛かる人数の差がどのような要因により発生するのか?を考えるべきだと思っています。
各スクリーニングでの生き残り確率と、スクリーニングに掛かる人数が重要だということです。



以下、乱文長文なので、メモ程度にご覧下さい。



まず、量的な方である人数に着目して考えたいと思います。


管理職になるためのスクリーニングに掛かる対象者として普通に一般職を想定します。ここに人数のが差が出ているのは概ね異論は無いと思います。つまり、就職活動の結果に差があるということ。では就職活動をしている人の数(院卒、大卒、高卒、中卒ですかね)として見た場合、男女の人数の差があると感じています。本来男女比はそれほど大きくないのに、差がでるのは、いきなり主婦になったり、いわゆる就職活動とは離れた職(看護や介護、美容師などの専門職)に就く人の男女比によるのではないかと想像しています。

では、就職活動の手前となる進学について考えるとどうでしょうか。
上記のいわゆる就職活動とは離れた職に就くための専門学校や、専門大学に行く人はもちろんいると思います。
それ以外の人に目を向けると概ね以下のような意識で進学しているのではないでしょうか。(以下、特に断りがない場合、大学院は大学に含まれます)

大学・専門学校への進学(高校卒業後の進路)
  1. ビジネスウーマンを目指して大学に進学
  2. 医師、弁護士などを目指して大学に進学
  3. 芸術系でのキャリアを目指し大学に進学
  4. その他何かを目指し大学に進学
  5. 特に何も目指すこと無く大学に進学
  6. 何らかの専門職を目指し専門学校へ進学
  7. 特に何も目指すこと無く専門学校へ進学
※ここで、いわゆる就職活動とは離れた職と別に、医師、弁護士などを指しているのは、男女比が逆転しているので別に書いています

高校(高専)への進学

  1. 上記、高校卒業後の進路のイメージを持って高校へ進学
  2. 高校卒業後の就職に対するイメージを持って高校へ進学
  3. 特に将来のイメージなく高校へ進学


ちょっとわかりやすくするために誇張して書いていますが、要は、将来のイメージを持たずに中学高校時代を過ごしている人の男女比を問題視しています。
ただし、ここで将来のイメージと言った時、「~になりたい」という選択を既にしているというのとは違い、
  ”生きていくための糧を得るために、お金を得るために、自分はどのような働き口があるのだろうか?
   また、自分はどの程度の生涯獲得賞金を目標とすることが可能なのか?”
ということを考える意識があるかどうか、です。

これは、要は女子小中学生にとって、ロールモデルとなる女性が、偏っているということだというように考えています。上記高校卒業後の進路として、2~4と6についてはロールモデルが存在するかも知れませんが、狭き門ということで人数的な問題以上に質の問題を問われるので、男女の差ではなく、個体差と言っていいレベルではないでしょうか。(もちろん例外あり)

じゃあ、残りの選択肢としてはざっくり、ビジネスウーマンを目指すか、何も目指すことなく居るかのどちらかになります。
何も目指すこと無くというのは、可能性を狭めずに最大の努力している状態であれば大学までの選択傾向としては望ましいとも言えますが、大半は努力できずに可能性を狭めているでしょう。



次に質的な方である、生き残り確率に目を向けてみたいと思います。


管理職になるために必要な要素を議論するつもりは有りませんが、日本においてはその要素が徹底的に議論され、要素として分解されているとは言い難いというのが私の認識です。
分解されたとは言えない要素だとしても、男性向き、女性向きと言えるような要素があるというのも私の認識です。

つまり、何と無しに管理職を登用しているため、旧態依然としたままな部分が多いと認識しています。もっと突っ込んで言えば、既得権益を守る老害のために管理職登用が行われている部分も少なくないと見ています。老害が老害を生み、何も変わらず今にいたっていると言わざるを得ません。

若手と言われる世代は、この老害と戦う必要があって、その若手の間で同士討ちしている場合では無いというのが私の見解です。

今後、一般職から管理職への登用の確率を適正化するためには、この老害を駆逐するのが重要だと考えています。


しかし、もう少し遡ってみた場合、大学時代の勉強内容に男女差があると感じています。これも実は質と量に分解されます。
男性でも「大学時代が最も勉強した!」と言える人は数少ないと思いますが、女性でもやはり少ないと思います。質としてはトップスクールでの男女構成比を見ると、高い質の教育を受けた人数の差があるといえると思います。


この状況を生み出しているのは、量的な話しで挙げた進学における意識の差があると思います。

つまり、小中学生における意識の差が連綿と影響し、今に至っているという考えです。




これらの問題意識に対して、結論にあるように女子小中学生にロールモデルとなる一般的な女性に触れる機会をより増やす/多様化することが、長期的に女性管理職を増やすのではないかという考えに至っています。



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