2011年2月18日金曜日

マルチタスクをシングルタスクに

最近、仕事が多岐に渡っているように見えていて、チームメンバーに限らず関係者に、「大丈夫ですか!?」と聞かれることがあり、ある人に、私がどのように大丈夫にしているかの概念を伝えた内容を整理する意味も込めて、今回このテーマを記すことにしました。
「大丈夫ですか!?」というのは、人によって意味合いが異なり、次のような意味合いが想定されます。

  1. そんなに多岐に渡る仕事をしていて、言ってることがあっちとこっちで整合しなくなりませんか?大丈夫ですか!?
  2. 仕事量が多くて、全部やるとなると体調などは大丈夫ですか!?
  3. そんなにいろいろやっていて、私との仕事はちゃんとやってくれるんですか?大丈夫ですか!?

まず、上の意味合いに対する回答として、どれも大丈夫です。根っこが仕事嫌いであることと、どれくらいやると体がヤバいのか知っているので、2でヤバいことにはならないのと、これから整理する考え方をもっていれば、よっぽどの事が置きない限り1と3は大丈夫です。
よっぽどの事とは、そもそもミッション(←後述)が矛盾している場合と、3の質問をしてる人があまりにバカで役に立たない場合です。


さて、本論に入ります。

仕事が多岐に渡っているように見えていても、本当に多岐に渡っていることって1つの会社に”しか”所属していない場合、それが社長であっても、おそらく大半は、本質的には一体とみなせる仕事をしていると私は考えています。
その一体とみなしたときの仕事の単位をミッションと呼んで整理しています。

企業においては、存在する意義・目的やビジョンなどは本質的には1つとして考えられることが大半で、仮に複数の表現があっても、1つに収束することが多いと思います。ましてや矛盾することはあり得ない(あれば別会社とすべき)です。なので、1つの会社に”しか”所属していない場合、よっぽどのことは起きないので、大丈夫と言えてしまうのです。


そしてそのミッションに属するある期間内に行うべき事柄をタスクと呼んで整理しています。通常ToDo管理される大きさのものや、もう少し広く、期間設定も長いものも含めて同列にタスクと呼んでいます。
このタスクの管理で重要なことは期間の管理と、責任分界です。責任分界とは、誰がそのタスクに関わる何に責任を負っているのかをはっきりさせることです。終始一貫して自分が責任を負うのであれば、実行あるのみなのですが、誰かに一部をお願いすることも多いです。その時にどういう単位で依頼し、権限を委譲するかが、成果品質に大きくインパクトがあります。
この辺りのコメントはいずれ人材ネタとして書きたいと思います。

タスクと並列の概念としてプロジェクトと呼んで整理しているものがあります。これはタスク群と呼び代えてもいいのですが、仕事の性質上こう呼んでいます。あるタスクの集合であり、目的が一貫しているものをこう呼ぶのですが、実用的には独立した収支の管理が必要とされるお客さま向けの仕事や、社内でも特殊な事情があり一括りで管理されるべきものをこう呼んでいます。プロジェクトもタスクで構成しているので、タスク管理の概念の延長のものとなります。


性質の異なるものとしてイベントがあります。これは誰かとのアポイントメントや、特定の時間に行う必要のあるものを指します。比較的分かりやすい概念かと思います。


タスクもプロジェクトもイベントも、ミッションに属さないものはやらないし、他人にとって意外な仕事でもこの関係を押さえていれば、ミッションに属する一体とみなせる仕事なります。
ですので、ミッションに従って考え、行動していれば、全てにおいて一貫、整合させることができ、優先順位も明確になり、ぶれない仕事ができるということになります。


また、統合的に時間を管理しようとすると、イベントは確実に時間を取られるので、タスクの所要時間と期限の積み重ねを常に意識しすることがもっとも重要です。イベントとイベントの隙間時間にできる分解されたタスクをもっていることも時間の有効活用としては重要です。
時間管理もいずれ別ネタとして書きたいと思います。


Google CalenderやTasksが、こういう概念でToDoとスケジュールを管理できるツールにならないかな。。。


ちなみに、うちの社長は、私が行うプロジェクトに対して、ミッションとの一貫性(得られるリターン含む)、プロジェクトの優先度、期間、掛けるコストについてのみ指示、もしくは承認します。言い換えると、目的とやることの確認であり、やり方は任されます。非常に良い環境を与えてもらっています。
私もチームメンバーに対してそうありたいと心がけています。


0 件のコメント:

コメントを投稿