2014年1月6日月曜日

各社年頭の挨拶を読んで

各社が自社Webサイトで出している、2014年最初のTopメッセージである年頭の挨拶を、日常的にチェックしている数十社分、読みました。(自動車メーカーなどは出てませんでした)
各業界でチェックしている企業が、各業界関心の深く強い順に並んでいます。業界は業界トップ企業の売上高順になっています。
その感想のまとめと、一言コメントを残したいと思います。

各社社名に括弧書きしているのは、日経新聞から取った売上高ランキングです。


■まとめ■

経済環境・経営環境に対する認識としては、2013年の円安、株高を楽観視出来ないという見解。ただし、セブン&アイに代表されるように、だからといってデフレ脱却に向かっていない訳ではいないので、挑戦の年であるという強い意思を数社に感じる。
まずは、この挑戦の意思が注目すべき企業を決めるのではないかと思われる。
(以下からの個人的推薦は、三菱商事伊藤忠商事昭和シェル石油セブン&アイ新日鉄住金三菱重工

以下の企業が業界全体を示す訳ではないが、やはり注目すべき企業であることは再認識したが、今回未掲載の企業については、何らかの手段で、春に向けた動きを探りたい。理由としては、日本企業の多くが、3月に向け事業を展開し、6月の株主総会まで、惰性で動く傾向にあるからだ。もちろんこの傾向認識には異論が多くあると思うが、個人的な見解としては、当てはまることが多い。特に、3ヶ月から1年以内の短期とは言いにくい期間での一定以上(以下の大きさの企業であれば数億円レベル)の投資について、その意思決定が鈍る。ただ、この時期のトップから出ている明確な指針があれば、その意思決定が鈍る度合いが小さくなるのも個人的な見解である。

上記に挙げた6社については、絶え間ない挑戦を感じさせて頂いた。




自動車業界

自動車業界各社については、1/6 15時の時点では、各社ともTopメッセージは出して居なかった。

トヨタ(第1位)

未掲載

マツダ(第47位)

未掲載

ホンダ(第8位)

未掲載

日産(第9位)

未掲載



総合商社

業界としては、資源系トップの三菱商事と、非資源系トップの伊藤忠商事が面白かった。外部環境への言及が明確であり、その環境変化に対するスタンスも明確。2014年のビジネスの進め方を理解するには十分な内容だった。
特に2社には他業界の動きを牽引してもらいたいと感じた。

三菱商事(第2位)

今回読んだ中では最も強気、前向きな印象。それも、
1954年は三菱商事が財閥解体を経て大合同を実現した年だということです。つまり、新生・三菱商事が発足してから今年の7月でちょうど60年になります。
というところからのものかもしれないが、安倍政権と最も近い企業と考えられることからもその強気さが出てくるのではないだろうか。
今後も資源系での利益獲得は確実なものとなるだろうし、非資源系の利益高で伊藤忠に抜かれたこともあり、巻き返しあるのだろうか。


三井物産(第7位)

本来の主旨ではあるのだろうが、社内もしくは関係者に向けたメッセージであるという強い印象を受けた。というのも、キーワードの使い回しに関して理解が難しく、おそらく繰り返し使ってきている言葉なのだろうが、コンテキストが分からないためニュアンスをつかめている自信がない。

ただ、総論としてはこれまでの延長線上に、三井物産の一年を描こうとしているのは感じた。転換期とも言えるだろう2014年を通常通りの1年と捉えて良いのかは正直疑問である。


伊藤忠商事(第3位)

伊藤忠商事は、おそらく最短の挨拶文じゃないだろうか。
また、三菱商事の項でも述べたとおり、非資源系での利益高が躍進していることもあってか、消費税増税について強く触れられている。ただ、その影響については、どうしても精神論的なメッセージに見えてしまい、伊藤忠らしいといえば、伊藤忠らしいのかもしれない。


丸紅(第6位)

三井物産同様、社内もしくは関係者に向けたメッセージであるという印象を受けた。というのも、自社の経営計画への言及や、『3.皆さんに心掛けて頂きたいこと』に大半を割いており、商社としてのビジネスのスタンスを確認することは難しかった。





エネルギー

国家100年の計とは言わないが、国家の盛衰を左右するエネルギー事業。エネルギーは価格弾力性が低いので、淡々と収益を稼ぎ、利益を投資してもらいたいと思うが、自動車の燃費がここ10年強で2倍近くも改善しているということから、収益が厳しいのは事実だと思われる。
自動車以外のエネルギーももちろんあるが、消費が減っていくことが分かっている分野への対応は必須である。

JXホールディングス(第4位)

JX日鉱日石エネルギー()

特に、エネルギー事業の事業会社が重要だと考えているので、JX日鉱日石エネルギーもリンクを掲載した。
ちょっと意外というか、何かあったのか?と勘ぐりたくなる(寡聞にしてそういったニュースは耳にしていない)ほど、コンプライアンス、倫理観という部分に触れている感じがある。
エネルギーという国家を上げてその将来を検討すべき事項を事業の根幹に据えているということもあり、環境、特に政治面での注意を払っているという印象を受けた。

昨年の都市対抗野球での2連覇を受け、JXとしての一体感を個人的には感じているため、安全とコンプライアンスの上で収益を獲得してもらいたい。


昭和シェル石油(第40位)

香藤繁常氏のメッセージが非常に強く、そして心に響いた。内向的閉鎖的な社会へ強く対抗するものに対して、サポートするというメッセージは、これからチャレンジングな事業が興る可能性を感じた。

そして新井純氏のコメントは非常に具体的であり、今年の行動指針として非常にクリアなメッセージだと感じた。

東京電力(第15位)

未掲載(まあ、難しいか)






通信

通信業界としては、エネルギー同様価格弾力性が低いので、景気に左右されることなく、淡々と通信料で稼いで頂きたい。(端末を置換えさせるのは通信規格が変わる時だけで十分)
しかし、光への転換も一服感があり、4Gの普及も見えてきた今、技術革新のロードマップにおいて将来に関する不安があるのも事実。
ソフトバンクの様に通信に限らない動きというのも、NTTやKDDIは成功しているとは言い難い。この辺りについて、2014年の所感を聞いてみたいところではある。

NTT(第5位)

未掲載

NTTドコモ(第19位)

未掲載

KDDI(第24位)

未掲載

ソフトバンク(第28位)

読み終わった瞬間、タイトルを読み返した。昨年については端的にまとまっているが、今年については、(他社と比較して)具体性に欠ける内容だったためだ。
ソフトバンクの対外発表については常に実態を掴ませないものであるというのが個人的な認識なのだが、ある意味孫社長らしい所感なのだろう。




家電

実は、個人的にはこの業種の括りを再整理したいと考えている所である。最初に掲げている日立や東芝が家電メーカーだと考えているのは、純粋なコンシューマだけじゃないだろうか。エレクトロニクスと言えばもう少し広げられるだろうか。エンジニアリングも行う日立であったり、金融やソフトが強くなったソニーなどが家電/エレクトロニクスと括られるのには違和感がある。
なお、自動車メーカー同様、年頭の挨拶は掲載されていない様子。

日立(第10位)

未掲載

東芝(第16位)

未掲載

ソニー(第13位)

未掲載

パナソニック(第12位)

未掲載

キヤノン(第27位)

未掲載



小売

小売は消費者の財布の紐の固さを測る最も良いモノサシと言えるのではないだろうか。やはり景気の回復を喜ぶのはまだ早いという見解ではあるものの、手を打っていくタイミングであるとの認識ではある様子。2014年は小売業界の動きには注目である。

セブン&アイ(第18位)

消費環境について端的に意見を出されているので、必読と言えるだろう。
要旨としては、
昨年来、円安株高が続き、一部で明るい見通しも広がっていますが、景気自体は、決して自律的な回復基調ではないことは明らかであり、今回の消費増税は消費動向に大きな影響を及ぼすと考えられます。
この部分に関しては、手堅い見解を示していると読み取った。また、
日常生活にモノが豊富に行きわたる中で、お客様は急いで商品を買う必要がなく、従来通りの商品はいかに価格を下げても買っていただけない
という見解も、「お見事!」と言わざるを得ないのだが、上記2文の間にある
消費の現場では価格競争の激化が予想されます。
という部分については、なぜ、そこに言及する必要があるのか疑問だ。
とはいえ、イオンと並び、小売2強といえる現在、この見解に基づくセブン&アイの動きが市場を牽引する可能性は非常に強い。
如何に値上げに繋げるか?見ものである。


イオン(第17位)

未掲載






鉄鋼・重電系

新日鉄住金(第20位)

正直、ここまで自民党政権を後押しする直接的コメントには面食らった。ただ続く経済環境・経営環境に対する認識については、日本国内だけで見た場合、合併が認められなかったであろう大合併が、海外市場を見た場合に必要なものであったと再確認できる内容だった。

JXといい、新日鉄住金といい、コンプライアンスをここまで強調するのにはなにか理由があるのだろうか。それとも盤石な経営体制(組織など)を揺るがす最大のリスクだという認識が強いのか。。。
いずれにしてもやると決めたことを淡々とやる強い意思を感じる内容ではあった。

JFEスチール(第29位 ※JFEホールディングスの数字かも)

経済環境への認識については、個人的な見解と相違無いのだが、事業の具体的な指針については、その認識とリンクが弱い様に感じる。マーケットを注視し、柔軟なサプライチェーンを構築することが重要だと思われるが、そこに対する意思表示が弱いと感じた。


三菱重工(第26位)

一言では「手堅い!」という印象だが、その中でもMRJについてはキラリと光る内容じゃないだろうか。手堅い事業の中でこういったチャレンジがある企業というのは、外から見ていて成長期待があるので面白い。









2013年6月25日火曜日

筑波大学の非常勤講師として講義を実施しました(事後談)

筑波大学の非常勤講師として講義を実施します に宣言した通り、当日(6/5)に講義を実施してきました。主に、就活に臨む心意気みたいなものを伝えて来ました。
まずは、採用してくれた筑波大学の方々や受講してくれた学生に感謝したいと思います。

事後談を語るまでに20日も掛かったということで、今後、定期的に講義をやる資格は無さそうな感じもありますが、それはそれまずはまとめたいと思います。

最終的な感触としては、想像以上に共感頂き、こちらとしても得るものが大きかったというのが実感です。特に受講してくれた人の専攻にもよったのかもしれませんが。。。


どうしても感想として残しておきたいと思ったのは、
プリミティブな学問を専攻している学生は、もっと自信をもって就職に臨むべき
ということです。
実用的ではない学問を専攻しているため、就職活動の中で、出遅れている感を持つかもしれませんが、それは出遅れではなく、まだその実力が顕在化していないだけです。
地力は確実に付いているはずです。いわゆる論理的思考については、プリミティブな学問をやっている方が身に付いているはずです。

人文系の方にたまたまレヴィ=ストロースの構造論を引合いに出し説明したら、まさかビジネスでレヴィ=ストロースを引合いに出すケースがあるとは思っても居なかったそうです。
(※実際には頻繁には出て来ませんが、たまたま役に立つこともあるという例です)


私自身の苦労や選択については参考になる部分とそうでない部分があるでしょうが、受講してくれた皆さんは、少し自信をもって就職に臨んで頂けるんじゃないかと思って居ます。


来年も是非に!と思っています。

2013年6月5日水曜日

筑波大学の非常勤講師として講義を実施します

久しぶりの投稿です。

本日、母校の筑波大学にて非常勤講師として講義を行うにあたり、気持ちを整理して望み、後で振り返りたいと思い、久しぶりですが、ブログを開きました。

これまで、自分のキャリアと、それを形成するに至った考え方を、バラバラと散発的に話すことはまあまあ有ったのですが、今回の様に一連の流れとして話すのは初めてじゃないかと思います。
なんというか、こっ恥ずかしい感じです。

その理由として
自分がコンサルタントとしてやってきた経緯を話しても、マグレに支えられていて、再現可能性が異常に低いので、参考にしようとエッセンスを抽出するのが非常に難しいということがあります。
そうはいっても、そのマグレを引き寄せるための考え方はあるので、その部分や外部環境の変化に着目するという方が建設的かなと思い、準備はそのように進めようと考えていました。

話す内容の整理を進める中で、『変化』というのが一つのキーワードと思いはじめ、過去の外部環境の変化については話すのを止めました。現在の変化と今後の変化を予測するための兆候については触れたいと思います。

今回聞いていただく方々にとってどのような話しが刺さるのか、ちょっと分からないというか出席者の顔ぶれが想像できないなかで準備してきているので、その場の反応を見て、臨機応変に話す内容を変えていくしか無いなぁとは思っています。がんばろう。

後は、後半に時間を取っている、質疑応答、自由時間の使い方なんですが、これはより臨機応変さが求められるかなぁ。

緊張度合いでいくと、コンサルティング提案以下、最終報告以上かな。
準備が満足にできていない分、最終報告以上に緊張します。

頑張ります!

2013年2月18日月曜日

女性が(?)働くということについて

この約1週間の間に、『働く』ということに関して、「男性が~」とか、「女性を~」とか、性別で括った議論を複数回、目にして、ちょっと溜まったものがあるので吐き出したいので、吐き出します。


いきなり個人的な結論を申し上げますが、私個人の考えとしては
働く環境を考える上で、性別をもって議論するのはナンセンス
というものがあります。


順を追って説明したいと思います。

いや、こういう議論自体が個人的にはどうでも良いんです。社会がどうあろうと、自分の考えと、家族としての考えがあれば良いと思っています。つまり、『あくまで個人の問題』だという認識が強いです。

加えて、基本的には生きていく上で<働かざる者食うべからず>な訳ですから、そこに『男女という括った二元論的な議論も気に入らない』んです。


『あくまで個人の問題』というところと、『男女という括った二元論的な議論も気に入らない』というところが合わさって初めて上記の意見となります。


『あくまで個人の問題』であるという意識が強くあるのは、母も、母方の祖母も働いています(いました)。母方の祖母に至っては、90歳にして、企業のお手伝いをしました。これはこれで驚きです。
そういったこともあってか、私の妻は働いているというか、自ら事業を行なっています。


『男女という括った二元論的な議論も気に入らない』というのは、繰り返しになりますが、生きていく上で働かなければいけないのは、男女差はありません。
その前提の上で、結婚をした場合に、どうするかは夫婦で決めればいい事です。
※参考:やはり、専業主婦の方が幸せなのか?「比較優位」理論から見た夫婦の分業(日経ビジネスオンライン)
つまり、性別で括る事は、全く意味が無いことだと言っています。
個人/家庭で議論することを社会全体の議論のように祭り上げるのは余計なお世話だと思っています。

注意していただきたいのは、過去の経緯として性差があったことを否定しているのではなく、今後を考える上で男女差を意識する必要性を感じないと言っています。
今後の事を考える為に、以前のポストを一つ引用しておきます。
「女性管理職を増やすにはどうしたら良いか?」という命題について

ここでは全体が変化したと実感するには時間が掛かるということを述べさせていただいていますので、併せてご笑覧ください。

つまり、相手がどんな人であろうと、正当に、合理的に判断し、公正な環境で仕事をすればいいだけなんです。それ以外の事を、社会として考えるというのは、個々人にとっては余計なお世話だと思います。他人の事を考える余裕が有るのなら、自分の事をやって下さい。


ただ、以上述べさせて頂いた意見は、ごく個人的な意見であり、社会として公正かつ公平な機会、評価、報酬にしていく努力を怠ってはいけない(今はそうなっていない)と理解しています。





※公正かつ公平な機会、評価、報酬が受けられる社会のイメージ

  • ある仕事に就く上で、機会に性差を含めた差別がないこと(特定の性別が期待される仕事があってはいけないという意味ではないです)
  • 就いている仕事を遂行する上で、与えられる環境や機会や制約が平等であること
  • 同じパフォーマンスであれば、(限りなく)同一の評価を得られること
  • 同じ仕事で、同じ評価を受けた場合、報酬に差が無いこと

ということから、仕事上、男女の意識をほとんどしないです。
とある女性がチームに居た時に、別の方から「女性に厳しい」という意見をもらったことがありますが、そのような発言をした人に、「今の仕事の仕方に問題があるのなら緩くやってもいいけど、そうすると評価も下げるし、報酬も相応に下がるけどいいの?」と言いました。私のチームに居た女性にとっては、その意見は余計なお世話なわけです。そういうことって多いとおもいます。


この辺りは個別に議論したい方もいらっしゃるかと思いますがこの辺で。

2013年1月31日木曜日

体罰

桜宮高校でのバスケ部キャプテンが自殺した事件をきっかけに、体罰が議論されているのを見て、どうしても世の中の論調と意識が合わないので、それをまとめておきたいと思います。

いきなりですが、

【体罰】 = 悪 

これは社会常識といえるのか、正直疑問です。
(注: [橘玲の日々刻々]体罰事件の背景にある体育会型マネジメントへの依存より)


【暴行】 = 悪

これは十分倫理的であり、法律で定められているので、私も疑問は持っておりません。


何が言いたいかというと、体罰って何?ということです。


例えば、
集中が足りないケースにおいて、肉体を限界まで追い込む事によって、余計なことを考えられない状態を作るため、例えば走り込みをやらせるケースがあります。
これは、集中できている人には課されないものなので、集中できないことに対する罰と見ることも可能だと思います。(そうでないという見方も可能)

戦う上で気持ちを高ぶらせるために、頬を張る(要はビンタ)ことがあるかと思います。
これ、自分でやりますし、自ら進んで誰かにやってもらうこともありますし、監督やコーチ、先輩が必要と判断し、やることってないですかね。

今朝、女子柔道日本代表の監督が、指導の中で蹴っているという映像が流れていました。少なくともその映像における蹴りは、暴力ではなく指導に見えます。正確になんと言っていたか覚えていませんが、主旨としては「おらー!前に出ろって何回も言ってんだろ!出ろよ!オラァ!」と叫んでおしりの当たりを蹴っ飛ばしている感じでした。(あの告発が対象としている行為が問題ないと言っているわけではなく、映像にあった行為に問題を感じないということ)


今、三例紹介していますが、どちらも全てにおいて肯定されるものではありませんが、全てにおいて否定されるものでもないと思っています。(これに異論がある場合、私とは議論にならないと思います)
ただし、やり過ぎは良くない。これは私も思うのです。しかし、やり過ぎってどの程度ですかね。
例えば、上記の走りこみの例ですが、肉体の限界まで追い込むことで目的が達成されるので、やり過ぎというのは怪我するラインになるんですかね。
でも、おそらく今の世の中の論調(少なくとも私の観測範囲)では、肉体の限界まで追い込ませることも体罰で、悪という論調のように思えます。

ですので、少なくともスポーツをやる上で、一定の肉体的なダメージを伴う指導というのは存在してしかるべきだと思います。
繰り返し言うと、全てにおいて肯定されるものでもないし、やり過ぎは良くないと思っています。



議論すべきは、『体罰を無くす方法』ではなく、『行き過ぎた指導により暴行にならない方法』であり、『行き過ぎとは何か?体罰と暴行の違いは何か?』なのではないでしょうか。


最後に、桜宮高校のバスケ部キャプテンが自殺に至ったことを、全て監督の指導方法や、学校がそれを容認していたことのせいにすることは強く反対です。周りの人間が手を差し伸べることができなかった可能性を排除してしまうのは、社会として人とのつながりを薄くしてしまう方向にどんどん向かっていってしまうと感じます。
人と人との繋がりが、一時的に追い込まれた人を救うことは多くの場合において発生しています。表面的な事象にばかり目を取られ、それを槍玉に挙げることで自分の責任を排除してしまうことは逃げです。
それを上手く伝えられない在校生達の叫びにもっと耳を傾けるべきだと私は思います。

2013年1月2日水曜日

2013年の豊富

2012年の反省がボロボロだったので、軽めに豊富を語っておこうかと思います。


向こう5年の自分の売り方を考える年にする。


以上。

2012年の振り返り

2012年1月10日の今年の目標を見て、簡単に振り返りたいと思います。


1.全盛期の70%程度のキレを取り戻す

はい、ごめんなさい。全くできてません。それどころか、恐らくこの一年で悪化しました。
ただ、2010年、2011年と立て続けに春先に救急車で運ばれるという失態を犯していた関係で裏目標としていた、「一年間救急車のお世話にならない。」はクリアしました。
来週から忙しいので今年も気をつけよう。

10点ですね(汗)


2.家族の健康と円満な家庭を維持する

ちょっとした夫婦喧嘩(ちょっとでないものも有ったかな?)はあれど、無事1年間過ごしました。夫婦イベントも5回はあったと思います。
あと、娘と接する時間は生まれて4年経ちますが、一番多く取れたんじゃないかと思っています。

なんとなく60点w


3.お世話になった人にちゃんと現状を伝える

これがあんまりちゃんとできてません(汗)
ただ、仙台へは一人でですが、2回行ったので、25点といったところでしょうか。。。


4.チームを安定させる

げげ、こんな目標を立てていたのを忘れていました。酷いorz
コンサルティングの方では0点ですね。。。

Asterismの方では、、、やっぱり0点だ。


5.知識とネットワークの拡充

これは、頑張ったと褒めてあげたいのですが、成果が得られる状況ではないなぁということで、50点ですね。




振り返ってみると、如何に自分が目標に応じた生き方をしていないかが良く分かりました。
いつも目の前にある問題に対して全力を出す。その繰り返しで生きてきているなぁと。。。。

良し悪し関係なく、そういう生き方なので、2013年は具体的な目標を立てることはせず、方針くらいに留めておきたいと思います。

2012年12月6日木曜日

ダイガクとシューカツ


12月から就職選考が解禁となったということで、特に大学生(3年生)の就職活動に対するスタンスが話題になることが多い気がする。

当然、限られた時間の中で就職活動を行うので、学生の本分である(とされていた?)学業が疎かになることは否めない。

しかし、大学進学の目的が学業である人がどれだけ居るのだろうか。そして、大学側がそれをどこまで容認しているのだろうか。


10年も前になるが、私が大学生の時、特に就職活動を行なっている時、東京に出なければいけないのは本当にリスキーだった。授業があり、実験があり、レポートがあるからだ。
就職活動自体は楽しんでやっていた。自分が知ることができなかった、企業について知る機会でもあったからだ。しかし、自分にとってその時に重要なのは、授業に出て、実験をして、レポートを書いて、その時学んでいるトピックスについて、より深く理解することだった。今の自分はあの時、勉強を疎かにしなかったからあると思っているし、あれでも足りなかったとさえ思っている。


話しは一般論に戻すが、一部の(割合はわからない)大学生は、過去の私と同じような学生生活を送っていると想像しているが、一方で、大学において高等教育を受けているとは到底思えない学生がいることもわかっている。(それを否定したいのではない)

何を優先するのかは個々人次第であると思うし、大学法人/学校法人としての考えが多様であるのは良いと思う。

しかし、個人的に大学側に期待したいのは、少なくとも学部学科単位で、高等教育を行うための組織なのか、そうではなく入試という最低限のスクリーニングを行い、大卒という資格を販売するような組織なのか、その方針をはっきり示してもらいたい。できれば学校単位でそれをするべきだと思う。

理由は、大して勉強をしないで卒業した人と、しっかりと勉強して卒業した人では、基礎学力や思考力に大きな差が出るというのが、個人的な観測による見解なので、企業として採用した後、「~大学卒の奴は、こう。」という評価を、どうしても受けてしまう。これは回避しようのない事実だと思う。その評価の総和が、評判となるのだと思う。

その評判は遅れて広まるし、高校生にとっては知ることが難しい情報である。高校生にとって、人生の選択でもある志望校選択において、重要な情報が得られないというのは可哀想な話である。

大学もビジネスなので、多様な方針で、それぞれの特色を出せば良いと思う。ただ、その方針なり、考え方を示さないのは社会にとって不利益であるはずなので、そこはできる限り開示してもらうことをお願いしたい。
もちろんその方針や考え方に沿った大学運営を先生方には期待しているのは言うまでもない。


最後に、大学では、どれだけ勉強しても吸収しきれない程の知識や知恵が集まっています。それを活用しないのはもったいないです。やってもやってもやりきれないので、全力を尽くすことをお勧めいたします。

2012年11月21日水曜日

connect! 2012 に行ってみた。

タイトルの通りです。
connect! 2012については、以下ご参照。
http://everevo.com/event/2464

実は、主催者(事務局?)の剣持氏のお話しが非常に感銘を受けたのですが、あれはブログに残す類のものではなく、その場で聞いた方の心にしっかりと刻まれるべきと思いますので、割愛させて
頂きます。どうしても知りたい方は別途ご連絡を。

さて、本題の二部構成によるパネルディスカッションにおいて、感じたことを記しておきたいと思います。

パネルディスカッション1  「エグジットを前提とした起業とインキュベーション」 の様子

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前半では、VCの方が二名、VBの方が一名でのパネルディスカッションでした。
上記、写真の右側に着席しているのが、VCの方で、私が勝手に受けた印象としては、日本の方。
左側に着席しているのが、VBの方で、私が勝手に受けた印象としては、米国の方。

聞きながら考えさせられたのは、会社を起こしたいのか、ビジネスを起こしたいのか、あるサービスを提供したいのか、あるアイデアを実現したいのか、といった根本的な目的意識は、以外に根を詰めて考えて居ない人も居るんだろうなぁということ。

右側の方々は、VBが、ExitとしてM&Aを検討することに対して、抵抗感を持っている場合がある。それは会社というものに愛着が湧くというか、ここでは『自分の城』になってしまうという表現をしていて、『Emotionalな整理ができない』とも言われていた。
それに対して、左側の方は、米国のVBも自分達のビジネスに対するこだわりはあるので、そんなにドライになれるものでもない。しかし目的は達成する。といった主旨の発言をされていた。

やっぱりこういうのって、それぞれの良い所を兼ね備えたハイブリッド起業家というものの登場を期待してしまうのは、人任せ以外の何者でもありませんが、自分については今後、要検討ということで。

内外製の選択オプションが偏ってはいけないという話もありましたが、まあ、これはいつも考えている話し。
ただ、面白い表現があったので、ご紹介。経営資源の形成手段が偏ってない状態を 『しなやかな経営』 と仰っていた。経営の仕方について【しなやか】という表現を聞いたのはおそらく初めてだったと思う。使わせていただきたい。

面白かった情報としては、米国のVBの一部では、大企業が欲しいと思っているサービスを代わりに開発して、いいところまで持って行って売るケースがあるそうだ。もちろん買い手のニーズに合致するものができればそれは売れる。しかし、そのニーズをどうやって知り得ているか?これが今の日本にはない環境なのかもしれない。

その実現手段としては、企業側に居た人間が、VB側やVC側に移動して、それをある意味リークしていたり、企業の中の人間が友達関係の中でリークしているそうだ。
これを属人的ではなく、システマチックに実現しているのがIBMらしい。IBMでは自社のロードマップを、自社の戦略と合せてVCと共有しているそうだ。もちろんVC側も自らのポートフォリオを提示して、ロードマップに組み込めるかどうかの検討を行なっていると思われる。

おそらく現時点での日本の状況や、今後当面の日本では、後者のシステマチックな情報共有を行うことで、企業のニーズにあったVBインキュベーションが可能になるのではないかと思った。
知っている限りではCVCを持っている場合は当然できていると言えるだろうが、他の独立系VCが効果的に実現している例を聞いたことがない。

後、直接そういった主旨の発言だったか定かではないが、ExitのオプションとしてM&Aを採用することはサービスを大きくするためのレバレッジとなる可能性が大いにあるので、そういった考え方でVB経営をすることもありだと思った。

パネルディスカッション2  「大企業によるベンチャーを活用した事業開発の必要性」  の様子

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後半は、企業側の方三名(とは言っても、写真一番左の方は買収された結果、現在企業側にいる方)
パネラーの自己紹介が長く、何となく、「VBの皆さん、売り込みにきて欲しいのはこういうビジネスをやっている方です!」というような印象を受けなくもない紹介だったが、それもこの場の主旨として正しいと思うので、それはそれ。

こちらで興味深い発言は、『ビジネスの垂直立ち上げが必要なんだけど、時々失敗、操縦ミスなどで事故があるのでオスプレイみたい』という主旨の発言と、時間の概念の話し。(オスプレイも時間軸の話ではある)
企業はある時間の中で収益・利益に対するお約束を株主にしてしまう。なので、今目の前に居る良い感じのベンチャーに5年でも10年でも待つよとは言い難い。
また、「できて1,2年の会社に5年先を語られても、何言ってんねん!って言いたい」という発言は、言い得て妙。

あと、私が勝手に思ったこととして、企業側で意思決定できる人が登壇してくれていましたが、その想いはベンチャーにとって望ましい方向に変化している事を感じたが、その下の一般社員にはそれが共有されていない、ギャップがあることも実感した。ということは、そういう意識をもった人に出会うのは非常に難しいなぁと思った。

まとめると
  • ベンチャーは会社を運営することが目的ではなく、そのビジネス/サービス/プロダクトが社会に浸透することが目的なんだよ
  • 企業とVB/VCの間での情報共有はもっと積極的にそしてオープンに
  • 時間軸は短く
  • VBのファウンダーはどうやったら意識の高い買い手にであえるだろうか

ということ。あれ?情報共有の話しは、少し具体化したけど、こうやって書くと、わかっているのに出来ていないことって感じですね。



後、紹介された情報ソースをご紹介


米国商工会議所のレポート
大手ICT企業がベンチャー企業を活用するべき理由(富士通総研)
経産省の新規事業創出に関するレポート

2012年11月13日火曜日

株主とか経営者とか

とある文脈で、「株式会社は株主のものだ。そして経営者と株主がイコールであれば株式会社は経営者のものとなる」と言う話しが挙がり、それに対して様々な意見が飛び交っていました。

注1:これをリアルタイムで見た方の一部には何のことだかわかり、そうでない方には文脈を正しく理解できない可能性がありますが、考えた末、こういう書き方を選びました。

注2:従って、本来きちんと引用すべき発言の主が見えない部分があります。発言された方にとって、意図と異なる部分があれば修正することとしたいと思います。

当ポストについては、結論などは無く、ただただ書き連ねているのでご容赦下さい。


さて、私もクライアントと話していて、この【株主】という表現は非常に気を使います。誰のことかわからないと言われるんです。
基本的に、コンサルティングの仕事をする中で、「株主」と言った場合は、議決権の有無にも関わらず、全ての株主を指すと説明します。そうでなければ主要株主/少数株主、もしくは大株主、場合によっては親会社などということもあります。「貴社の機関投資家」という変な表現になるケースもあるかもしれません。


最初の文脈にある「株式会社は株主のものだ。そして経営者と株主がイコールであれば株式会社は経営者のものとなる」が、間違いなく上記の通り、全ての株主だった場合、『もの』という表現が適切かはさておき、『もの』を『公器』と置き換えればさすがにOKではないかと思います。

では、最初の文脈の文章において【株主】という表現が、主要株主だった場合どうでしょうか。
ちょっとマズイ文脈になってしまうのではないかと思います。


ただ、株主価値を達成するための手段の多くを委ねられている経営者が、ある程度の裁量で(≠私的に)意思決定を重ねていくことは認められているので、その程度が度を越すと、なんだか会社が私的に運用されていると映るケースもあるかと思います。

このケースで最近、思いつくのは、ソフトバンクが再生可能エネルギー事業に進出すると言い出した件を思い出します。
あれが経営者(この場合、孫さんと言っても過言ではないかと思います)による、度を越した裁量による経営だったとは言いません。きちんと株主総会で決議されているからです。
(事業自体の将来の不透明さも忘れられているかのように株価とは連動していないようですし)

しかし、経営者が「全ての株主」の意思(見えないし問うのも難しい)に萎縮してしまい、何か重大な機会を逸してしまうことも避けるべきだと思っています。
(こういった機会損失は、評価不能なので株主はもちろん誰も気が付かないこともある。)

この萎縮は、サラリーマン経営者には往々にして起きてしまう、残念な現象だと思っています。

いわゆる起業家精神が重要だと言われるところの最も重要なところは、この萎縮を避けることだと、個人的には感じています。

日本の伝説的な(いや、伝説ですかね)経営者、本田宗一郎氏、松下幸之助氏、安藤百福氏、井深大氏、盛田昭夫氏はもちろん、現役の稲盛和夫氏などは、お手本と言わざるを得ません。

この方々に次ぐ、日本の経営者でこの萎縮が無い方としては、柳井正氏、孫正義氏、三木谷浩史氏、新浪剛史氏などが挙げられるでしょうか。
(経営者としての全般的な評価ではなく、あくまで「全ての株主の意思」というものに萎縮しない経営者という評価です)


経営者としては、『とりあえず』萎縮せずに、きちんとしたプロセスを踏んで、自らの選択を株主に問うことで、経営を円滑に進めていけばいいものと思います。
その選択の可否を決めるのは、株主総会という公正、公平な場に持ち込まれれば良いのですから。(主要株主の意見を汲み取りがちなのは、ここでの意思決定を予想してしまうから)
株主がどういう決定をするか?よりも、自らがどんな選択をしているか?を明らかに見せることがじゅうようなのだと思います。


気を遣いながらそのポジションに居るよりも、やりたいようにやれる方がよくありませんか?

2012年11月6日火曜日

Windows8 のタブレットが入力インターフェースになったら?

TechCrunchの記事↓を読んでいながらふと思ったことなのですが、Windows8のタブレットが入力インターフェースになったら面白いんじゃないだろうかということです。
http://jp.techcrunch.com/archives/20121014windows-8-isnt-half-as-bad-as-you-think-it-is/


要はこういうやつで黒いボードに何となしにペンを走らせるのではなく、

出典:Wacom Webサイト  http://wacom.jp/jp/products/intuos/


こういうイメージになるってこと。
出典: notebookcheck.net http://www.notebookcheck.net/HTC-could-be-developing-ARM-based-Windows-8-tablet.61905.0.html

結構ワクワクしませんか?

2012年11月1日木曜日

Boeing 787に乗った感想

もう随分前になってしまいましたが、787に乗った感想を簡単に。


1.LEDライトが心地良い
どこがどう?って訳ではないですが、感覚的に、光の具合がマイルドな印象を受けます。
(この約5年で少なくとも100回は飛行機に乗っているんじゃないかと思うので、感覚で言わせて頂きます)

2.シェードが思った以上に心地良い
電子シェードなので、開けるか閉めるかではなく、段階的に光量ををコントロールできるので、とっても心地良いです。


3.気圧や乾燥は期待していた程は改善していない(というかわからない)
しかし、エアコンを個々にコントロールできるような機能が復活(?)していて嬉しい。


4.上部の荷物の収納棚の高さが高い?
個人的にはよくわからないのですが、たまたまかもしれないですが、CAの方々が大変そうにしていたのでそう思いました。


5.翼のたわみは最初わかりにくかった
離陸の瞬間はずーっと翼をガン見して、たわみを期待していたのですが、あんまりわからなかったです。しかし、着陸の瞬間にはそのたわみが戻る様子がわかったので満足です。


6.リクライニングは無理
シェル型のシートなので、前にスライドすると背もたれが倒れる形式なのですが、私の身体がデカ過ぎるため、前に余裕が無く、スライドできないので、直立不動に近い姿勢で乗り続けたので、実は辛かったです。


7.機内アナウンス
これは不思議だったのですが、機内アナウンスの音声が、お風呂みたいな響き方するし、時よりハウるのはなぜだろう。と思いました。

2012年10月29日月曜日

優秀な人ってどんな人?

先程、イケダハヤトさんのBLOGOS記事『優秀で面白い人ほど会社を辞めていく3つの理由』を読んでしまったので、ちょっと頭の整理をしたいと思います。

ちなみに、イケダハヤトさんって、相当disられてますが、別にdisるつもりはないです。でも、気になる点が多いので、単にそれをフックに私の考えを整理したいと思います。

長々と読んでもらうのもアレなので、結論を先に述べると

私が思う優秀な人は、働く環境を選ぶ能力に長けていて、さらに優秀な人は、その人が居れば働く環境が変わるような能力を持っています。
なのでいつも楽しそうに仕事をしています。そして「自分はまだまだだなぁ。」と実感させられます。


さて、イケダハヤトさんのコメントをフックに考えをまとめます。

皆さんの周りで、「こいつは優秀で、キャラが立ってるなぁ」と思える人材ほど、会社を辞めていく傾向はありませんか?
これ、優秀とは言い難い人が辞めた事が印象に残らないせいだと思っています。

社外でも活躍できる高付加価値な人材は、9時5時定時の縛りを嫌います。
そうですかね。9時~5時って、他の人も働いている時間なので、黙々とやればいい時間と割り切れると思っています。
むしろ、それ以外の時間の使い方が勝負の分かれ目じゃないかと思っています。
多くの人がそれをわかっているから、朝活とか、~コン(Runコンとか、ゴルコンとか料理コンとか)とかが流行るんだと思っています。

優秀な人ほど自分の時間を大切にします。
これ、凄く否定したいのですが、ぐっとこらえます。
自分の時間で、バリューを出せるんですかね。バリューを出すために集中する時間は必要ですが、人との交わりの中で何かが生まれるのではないかと思っています。どうでしょうか。
言いたいのは、自分の時間よりも、人の交わりの時間を大事にします。(誰と交わるかを大事にするのは言うまでもありませんが)

仕事を成果でのみ評価する
これも、凄く否定したいのですが、ぐっとこらえます。
信頼を勝ち取る機会は、成功の中だけではないと思います。
成果が得られなかったとしても、その過程において、お互いの信頼を形成することって有ると思います。まあ、それを成果と呼べばそれまでですが、それって(お金としては)評価できるものなんでしょうか。

会社という枠に収まりきらない人材は、言論への制約にも苦痛を抱きます。
私は、言論の自由が無くならないように会社に勤めています。
つい、先日も某通販サイトの社長さんが、何を言ってもいいわけではないということを証明してくれたと思います。

特にこれはクライアントビジネス(コンサルティング、代理店など)を行っている場合に顕著かもしれません。
クライアントビジネスが何を指しているのかよくわかりませんが、マスでは無いということですかね。



最後のまとめですが、
・勤務体系がフレキシブル、出勤判断の有無が合理的
・個人の意見は個人の意見、と切り分ける
・共感しうる強いビジョンを掲げている

言い換えると、優秀な人はワガママなので、ワガママな人を惹きつける会社じゃないといけないということに聞こえます。


私の思う優秀な人は、そんなことは超越した人だと思っています。働く環境なんて自分で作っていっています。

2012年10月24日水曜日

ソフトバンクによるイー・アクセス/SpringNextel買収のインパクト

本件について、感じていることは色々あったのだが、以下の記事を読んで、やはりちゃんと整理しておこうという気になりました。
なお、タイトルに買収とありますが、ニュースリリースでは経営統合という表現が為されていましたが、実態としては正直買収と認識しました。そういったこともあり、買収と表記しています。
攻勢かけるソフトバンク、NTTドコモは縛りを解かれ世界企業に飛躍できるか
最後のページまで読み、「っていうか、誰が書いたんだろう?」と思ったら大前研一さんじゃないですか。ちょっと意外でした。
その意外な部分も含めて整理していきたいと思います。

インパクトその1

ソフトバンク内部と買収された側へのインパクトをまず考えてみたいと思います。
当然謳われている調達コスト削減効果は、よほどの事がない限り実現できると思われます。(注:よほどの事が起きそうな気配があるので、米下院の中国系通信機器メーカーいじめは要ウォッチでしょう)

ソフトバンクモバイル(あえてソフトバンクモバイルとします)は、iPhineあっての急成長だと言えると思います。「無かったら成長してないだろ!」とかそういう話ではなく、Vodafone買収の時に想定し得るベストケースよりも急激な成長を果たすことができているだろうということです。(事実、借金返済は大きく前倒ししました)
しかしSpringNextelはiPhoneを取り扱ってません。これをどう解釈するかは人によって別れるところかも知れませんが、ソフトバンクモバイルとしてはそれを上手く使ってくると思います。要は、『iPhoneなしでこれだけの契約を持っているのだから、iPhoneあったらどれくらい伸びるだろうね~』ということです。あ、もちろんiPadも上手く使ってくると思います。
具体的にはローミングという概念をぶっ壊して来るのではないかと思っています。日本でもアメリカでも変わりなくサービスが連続的に利用できる状態を作ってくるのではないかと思います。(ただ規制のところでも触れますが、一方通行な可能性はあります)
端末戦略とサービス戦略のオプションが広がるといえるのかなぁと思っています。
そういう面で、上記大前さんの記事にある
国内の携帯戦争は、ソフトバンクのイー・アクセス買収をきっかけに価格からサービスに競争の舞台が移ったことを示している。
というのは非常に同意できるポイントです。

イー・アクセスの買収によりイー・モバイルの通信基盤を手に入れたということは、周波数の厚みが増したということはもちろんあって、非常にインパクトがあるのですが、狭い日本の国土を考えると、基地局を敷設できる土地を獲得できたという見方をするとより長期的な安定を手に入れることになるかもしれません。(ソフトバンクどうやっても孫さん一代限りの企業だという認識もあるでしょうが)

総じて言うと、内部向けのインパクトととしては、市場環境への変化に対応するために取り得るオプションが増えたということじゃないでしょうか。

インパクトその2

ユーザーにとってのインパクトを考えてみたいと思います。
上述の、競争のポイントが価格からサービスに変わったという事象は、元々価格弾力性が比較的低いと言われてきた通信サービスですが、そうは言ってもインパクトがあったのですが、コレ以上は中々下げにくいというところにきている事から、サービスに変えざるを得ないということも言えると思います。また、ユーザーとしても、単に安いというだけでは満足しなくなったとも言えると思っています、

ではそんな環境において、ユーザーにとって、何が嬉しいサービスになるのでしょうか。
幾つか挙げられるとは思うのですが、その期待が通信キャリアに期待しているものでは無くなっているのではないかと思います。
かと言ってキャリアがやることが無いわけではありません。そこは様々あるのですが、正直商売ネタなので秘密にさせて下さい。抽象的な言い方をすれば、『黒子が舞台の出来を左右することもあるのでは?』という事でしょうか。
とは言っても目に見える変化を挙げさせていただくと、上述のローミングサービスの概念をひっくり返して日本国内のユーザーがアメリカでも使いやすいようなサービスが出てきたり、EMの基盤を活用して繋がりにくさの要因を一部除くことができることも確かだと思います。あとは、もう少し価格が下がるかもしれません。

懸念があるので挙げておくと、法人サービスはソフトバンクテレコムが行なっている部分が多いですが、EMの法人サービスとの統合がどのように為されるかが気になります。別の言い方をすると、auの法人営業部隊はこのタイミングでFixedとMobileのウマイ組み合わせのご提案を持っていけばシェアを一気に広げることができるでしょう。docomoはFixedの提案ができないので、チャンスはこれまでと変わらないでしょう。

インパクトその3

競争環境であったり規制に対するインパクトを考えてみたいと思います。
これが、大前さんの記事で凄く違和感のあった部分です。そこの解説を中心に考えてみたいと思います。

「ドコモとKDDIの合併という大技もあり得る」と大きく出たことを仰っているのですが、正直厳しいですよね。【あり得る】という意味では今回の件があろうがなかろうがあり得るわけで、今回のインパクトによりその可能性が増したということは考えにくいと思っています。
大前さんは、新日本製鉄と住友金属工業の合併を引き合いに、シェアの問題からその可能性が高まることに言及していますが、通信の顧客はほとんどが国内在住の消費者と、国内に拠点を持つ法人ですが、鉄鋼の場合は売上比率で海外が上回っていたはずです(すいません、調べてません)。ですので、公正取引委員会が世界シェアという尺度を採用したと言っても、ドコモがKDDIを買収することを容認できるかというとまた別の話しだと思います。また大前さんもご存知のはずですが、NTT法というものがあるので、その法改正がなければ議論さえまともにできないはずなので、夢のような話しだと思います。
ただ、
固定電話時代の法律や公取の考え方を一度オールクリアして、世界を単一市場と見なす全く新しい発想の法体系を作るべきだ。
ということが言いたかったのだと思っています。

その他規制の話し、特にインパクトその1で記述したローミングやサービスの多様化の件に関しては、現代ビジネスの記事、『ソフトバンクのスプリント・ネクステル買収が迫る情報通信政策の開国』に詳しく書かれているのでこちらを参照ください。
あと、記事に対する違和感として挙げておくと、P.1のグラフを見て思ったのですが、ドコモは基本Mobileのみで、KDDIにしてもFixedとMobileでの時価総額ですが、ソフトバンクにはYahoo! JAPANも乗せた評価になるので、不公平感は否めないですね。Mobile単体での評価だと、現時点ではdocomo、au、SBMという評価になると想定しています。

インパクトその4

キャリアよりも上位レイヤーでビジネスしている人々にとってのインパクトを考えてみたいと思います。
と思いましたが、商売ネタなので止めます。すいません。機会があれば(書けるようになれば)また書きます。

2012年10月23日火曜日

行政機関が専門家を雇う事の必要性

先日の誤認逮捕の件もそうですし、地方自治情報センター(LASDEC)の「地方公共団体における情報システムセキュリティ要求仕様モデルプラン(Webアプリケーション) https://www.lasdec.or.jp/cms/12,28369,84.html 」もそうですが、行政機関はもっと積極的に各種専門家を雇う事を進めた方がいいと思います。
今の警察は、あの手の手法でPCを乗っ取り、そのPCから違法行為を行ったとしても、その犯人を捕らえる能力が無いということが知れ渡っている状態です。もっとも、本気で個人情報を盗みに行った場合、盗まれた側は本気で犯人特定を行うと思われ、警察にそれができないことがわかっていれば自ら専門家を雇うのではないかと思います。ですので、そんな無謀なことをイチイチしないか、自分の能力を顕示しようとして行う犯行でしょうから、ある種牽制は働いていると言ってもいいと思います。(というのと専門家を雇う必要性がないというのは別の話し)
地方公共団体における~、も受注する側が一般の競争環境における責任以上のものを負わされる形(に見える)になっているのは、地方公共団体にはセキュリティの専門家が居ないという事実を認めているためだと思います。( https://plus.google.com/113216821510704582106/posts/54SA2pktmkW

この時、専門家のフィーは高いから云々かんぬん言う人もいると思いますが、そういう専門家の居ない地方公共団体に、自分の重要な情報を保管されているという状況をどう思いますか?自分のパソコンから重要な情報を盗まれた時に、警察が頼りにならないとしたらどうですか?

私個人としては、行政機関に各種専門家がいる安心できる行政を期待しています。

2012年10月19日金曜日

やまもといちろう氏が羨ましい

やまもといちろう氏のブログはよくチェックしている。
twitterでのつぶやきを先にチェックしていたら、以下の様なつぶやきを発見した。
さて、どんなポストだろうかと見に行った。
http://kirik.tea-nifty.com/diary/2012/10/post-ac5c.html#more

読んで頂ければと思う。

酔っていたとしても、いや酔っていながら、これだけ赤裸々に自身の内面について晒すというのはおそらく私にはできない気がする。

自分に自信があるからこういう書き方ができるんだろう。
孫さんは攻めることが守ること、でもそんなことを実践できるのは極々限られた人だけ。

守ることで守る人のなかでもやまもといちろう氏は自信を持って批判できる数少ない人。

自分がそんな人間になるには、どんな時間の使い方をすればよいのだろうか。

2012年9月20日木曜日

JALの高収益はゲタ履いたものなのか?

HBRの記事を読んでいて、ちょっと気になって調べたことがあるので、メモ。
(Google+に投稿してましたが、長くて読みにくいかとも思ったので、コピペですが)

JAL H.24.3 短信 http://www.jal.com/ja/investor/library/information/pdf/h24_4q.pdf
ANA H.24.3 短信https://www.ana.co.jp/ir/kessan_info/kessan_tan/pdf/tan_120427.pdf

>「やればできるじゃないの!」という話だ。それにしても、「だったら、なぜもっと前からできなかったのか……」という素直な疑問が出てくる。華々しいV字回復は、破綻以前の日本航空の経営がいかにユルユルだったかを改めて浮き彫りにしている。
こういうのって、実態を知っている人が軽々しくいうことじゃないと思うんです。ましてやHBRで。
経営破綻したから、あれだけの人員削減を実施することができた。(というか破綻してても合理性の評価で揉めた)
あれだけ大量の人員削減は、「業績が悪いから」というだけではできないでしょうね。

本文の流れとは逆になりますが、
>破たんを経験している日本航空の場合、繰越欠損金の優遇策の恩恵で、2018年度までにおよそ4000億円の法人税が免除される。
とありますが、税引き前当期純利益で見ると(以降、いずれも単位は百万円)
JAL:168,583
ANA:55,940


>所得税の手前で、債権放棄によって金利負担も軽減されている(だから経常利益と営業利益の差が小さくなっている)。
期末の数字だけではなんとも言えませんが参考値として(JALは期中にかなり返済している)
     短期借入金 || 長期借入金 || 合計
JAL 79,088 || 20,811 || 99,899
ANA 57,705 || 715,409 || 773,114

に対して、支払利息
JAL:10,962
ANA:19,721

確かにこれだけ見ると金利は低い「かも」しれませんね。

>航空会社の減価償却費として大きいのは、言うまでもなく高額な航空機への投資だ。航空機の簿価を比較すると、~
これを比較できる情報が十分に取れませんでした。。残念。

>無視できないのは、破綻に伴う資産評価損計上によって、減価償却費が大幅に抑制されたということだ。これが日本航空の増益に大きく貢献している(新聞報道によると約500億円のコスト削減効果があるという)。
キャッシュ・フロー計算書から見ると
JAL:81,222
ANA:119,268

う~ん、元々の減価償却費を見てないのでなんとも言えませんが、500億円くらい圧縮されたかもしれませんが、保有していた機体の売却や、オペレーティング・リースに切り替えオフバランスしてしまえば、現時点の航空機で369,502もの資産額なので、償却期間って20年ですかね?として、例えば3割の機体を売却、オフバランスしてしまえば、ひねり出せませんかね。
まあ、他の方法も組み合わせれば、500億円はデカいとしても相当額の減価償却費の圧縮は可能だったんじゃないかと想像しています。
(繰り返しいいますが、あくまで破綻した企業であればできるという意味です)

ということから、確かにゲタを履かされているという部分に対して想定される部分もあるとは思いますし、短期的に出ている高収益とも見えるのは事実ですが、通常の企業再生として行った成果も十分見て取れるのではないかと思っています。

余談ですが、見ていてびっくりしたのが現預金の多さなんですよ。
JAL:272,475
ANA:41,867
なんと5倍以上持っている!!

営業未払金は
JAL:125,185
ANA:180,804
なので、そんなに差は無いですし、他に見ても瞬間風速的に持っているだけには見えないんです。
なんに使うんでしょうね。もっとお金返せますね。

2012年9月11日火曜日

Java EE 仕様策定における問題点について(妄想)


食後の眠気を堪えられず、集中力が切れる時間帯にGoogle+を徘徊していたら、Kazunori Satoさんの次のようなポストがありました。自らの理解を確かめるように、文章に起こしてみたいと思います。
"分散システムはそれでなくても複雑で、ましてクラウドのような大規模分散システムは常軌を逸した世界。それが実現できているのは開発と運用を一体化しているから" 私もそう思います!
そのポストにあるリンク先を見ると、(続き)とあったので原点ポストを見てみると

以下のニュースが引用されていました。
Oracle が Java EE 7 計画からクラウドサポートを削除


次のポストが、
とありました。疑問が生じたので、以降のツイートも参照してみました。


その疑問を解消するために、まず、こういう解釈で間違いでなければ、同意できるというものを挙げてみます。

解釈1:クラウドサービスの開発と運用は一体でなければ難しい

これは、完全に同意できる解釈なのですが、おそらく違うと思われます。
サービスの開発と、技術開発というのは別物という理解の下、伊藤教授はツイートされているように見受けられます。

ちなみに上記での言葉について意味合いを示しておきます。
サービスの開発:例えばGmailやGoogle Calendarといったサービス自体の開発
技術開発:サービスを実装するために必要となる技術要素の開発、例えばフレームワークなどの開発。

解釈2:クラウドサービスの提供に必要となる技術開発は、運用を行う母体(一般的には企業)は同一でなければ技術開発のスピードは促進されない

これも、完全に同意できる解釈です。
伊藤教授は、これを仰りたいのではないかと、当初も、今現在も感じております。

しかし、そうだとすると、その技術開発とJava EE 7の仕様策定計画から、ある仕様が外れたこととのリンクが難しく思いました。

これも想像ですが、

現時点ベンダーに依存したクラウドサポート仕様が、Java EEの仕様に組み込まれることで標準仕様となることが望ましいという前提があるとします。その上で伊藤教授の主張が、
「Java EE 7の仕様策定が計画から遅れ、結果的にクラウドサポート仕様が落ちてしまいそうな状況に陥っている原因が、運用を知らない(運用を担っていない)人が仕様策定を行なっているからだ。」

というものだと想定すると、この主張には疑問が残ります。
その疑問というのは、

『「ある機能を担う人と、リンクする別の機能を担う人は、一体であるべき」という主張が正しいとして、はたしてどれだけのケースにおいてその人が同一人物なのでしょうか。』

というものです。

一般的にこの【一体】と言われた時、人は個人ではなく法人を指していると思われます。組織として一体となれという主張です。

Java EE 7の仕様策定のチーム運営に対する理解が間違っていれば別ですが、基本的には外部からの仕様化に対するリクエストをベースに仕様策定に望んでいると思っています。
オープンなチームとして機能しているはずで、Javaの技術者コミュニティーとして一体となっているのではないのでしょうか。

もし、上記の理解が正しければ問題点は次のいずれか、もしくは複数要因となると思います。

  1. サービスの開発や運用に従事しているJava技術者のコミュニティーに対するコミットメントが足りない
  2. Java EEの仕様策定チームが、コミュニティーとしての機能を十分に果たしていない
  3. Java EEの仕様策定チームが、最新の実装に対する理解が拙い


個人的な想像でしかないですが、上記1の要因が強いのではないかと懸念しています。
Javaはもう枯れた言語と言っていいレベルに達していると思います。すると、技術者もコミュニティーへのコミットメントが下がり、利用する側の立場が強い、もしくはその立場しか持たない人が多数になることは仕方のないことだと思います。

これはコミュニティーを盛り上げるしか、対策が思いつかないのですが、今後も暫くの間、Javaは重要な言語で在り続けると思っているので、なんとか頑張ってもらいたいものです。

2012年8月27日月曜日

週刊ダイヤモンドのオンライン記事 ~シャープ奥田社長へのインタビュー ~を読んで



週刊ダイヤモンドのオンライン記事 ~シャープ奥田社長へのインタビュー ~を読んで感じた事を書きたいと思います。


こういった記事の重要さを書く側が認識してない(※)のは相当困ったもんなのだが、インタビューに応える側としても、ちょっと問題を感じたのでメモ程度になるかも知れませんが、書いておきたいと思います。

※このオンライン記事、おそらく紙媒体の訂正記事だと思われ、訂正内容が目につきますどういう編集プロセスを経るとこうなるのか不思議です。


以下、主に企業側の意識の問題を指摘しています。
一言一句の揚げ足取りに見えるところもあると思いますが、私は言葉に想いが乗っていると考えていますのでそういう指摘の仕方になります。もし違った表現をされたのであれば、伝え方の問題か、記事の編集に悪意があるかのどちらかでしょう。

企業として未確定情報を話すことができないのは重々承知した上で、IRとしても、広くPRとしても問題を感じる所を指摘しています。


まず、次の一文。
私も格付け機関などに足を運んだが、格付けの低下によって、今後はCPなどの直接金融による資金調達が難しくなるだろうと思っている。
こういった因果関係を外した言い方には問題があると思います。
この切り取り方に悪意があるわけでは無いですが、直接金融が難しくなることは、格付け機関のせいと思っているのか?と感じる。そんなことは無いだろうと信じたいが。
ここは大きく、事業の見通しを示せていないと自社経営陣のパフォーマンスに対してしっかりと責任ある発言をしてもらった方がいいのではないかと思います。


次に、
──足元の財務状況を踏まえたらこれでは済まないのでは。
 銀行側とは、お互いに協力し合いながら、12年度下期(*)の営業利益の黒字化と、13年度の最終利益の黒字化を目指すことで一致している。それをきちっと達成できるように考えていきたい。
私の考えすぎだと言われるかも知れませんが、銀行と経営しているように見えませんか?日本企業(特にメーカーに色濃く)は、銀行に対して弱い。株主よりも銀行を意識しているような気がしてならないです。
──資金をサポートする銀行側と、事業を手がけるメーカー側の立場の違いもある。
 金融業界の方々と、事業会社をやっている人とでは、やはり感覚が違うところがある。金融業界は、非常に短期的な見方がある。しかし今は短期的な問題と、長期的な問題を、どう切り分けながら解決していくかが重要だ。
 銀行側とはお互いに情報交換しながら進めていくことが重要だと痛切に感じている。ただ事業をやっているわれわれが、強い信念を持たなければならない。

金融業界というか、お金を出した側は、その回収に対して注力するのが当然で、短期借入を銀行からしているのであれば、短期的な見方で当然。長期的なものの見方をしてもらうようなお金の借り方ができていないだけでしょう。

この記事では素晴らしい切り込み方をしていますが、次のやり取りも興味深いです。
──そもそも赤字事業である太陽電池は、国内に製造拠点を持ち続ける理由があるのか。
 国内の住宅用の太陽電池「ブラックソーラー」などを作っている。いろいろな屋根のデザインに応じた細かな提案ができるため、お客さまからの引き合いが強い。これは海外では調達できない。

上記の後にくる言葉として「売るのが難しい」というのは本音だろう。しかし、上記部分は回答になっていない。引合いが強いと赤字解消が望めるのか?需要は有っても期待価格水準が下がっていないか?そう考えてしまうのが通常の読み手だと思う。


残りは、インタビュアーの素晴らしい切り込みを続けてご紹介。
──赤字の元凶となった大型の液晶パネルはどうか。 
──シャープの液晶パネルや太陽電池など、「オンリーワン」のデバイスは魅力的だが、経営上の数字が伴っていない。 
──コスト的にメリットがあれば、鴻海グループに売却、譲渡するということか。
結構、聞きにくいこと、答えにくいことをスパっと聞いたのだろう。全体として記事の歯切れは良く、読みやすいのだが、うっかりすると上記のような点を忘れがちだと感じたので残しておくこととしたい。

2012年8月24日金曜日

高木先生と武雄市の樋渡市長のブログでのやり取りについて


高木先生と武雄市の樋渡市長のブログでのやり取りについて、思うこと、分からないことをちょっと列記します。
ご指摘いただける部分があれば幸いです。

1.高木先生は何を批判したいのか?

これね、結構重要なことだと思うんです。
私が感じている範囲だと、「批判の対象者が、自身の個人情報に対するスタンスについて、明文化されているものと発言しているものとで異なるものの場合、個人情報保護の観点からリスクがある」という主張をもっていて、それを指摘したいというのと、個人情報取扱いにおける明らかな間違いを指摘したい、というように見受けられます。

批判の対象者は基本的には全方位。しかし、行政とTカードは要注意先となっているようなイメージ。
武雄市について何を批判したいと思っているのか?については次に紐解きたいと思います。

2.武雄市の何がいけないのか?

実は、さっぱり要領を得てません。グレーゾーンだよというのならしっかりと議論すれば良いのですが、高木先生も樋渡市長も、お互いに「間違ます」と仰っています。
しかし、ブログを見る範囲では、双方に対する間違いを、明らかに指摘できていないとおもいます。(←私が個人情報取扱に関するプロではないから分からないというのは批判の質としては不十分でしょう)

まず、高木先生の指摘ですが、
照合によって「特定の個人を識別することができることとなる」場合を含むとの括弧書きが欠けている
というものです。
う~ん、私の考え違いだとも思えるんですが、条例や契約の文書に書かれていることって、裁判になった場合、例えばこの括弧書きがあるかないか、その中身がどうであるかよりも、判例に従う部分の方が強いと認識しています。
とした場合、「括弧書きがあっても無くても変わらなくね?少なくとも文書上は」というような印象を受けます。

となると、指摘するなら条例の条文ではなく、実際の運用を確認した方がいいと思うのですよ。
私、コンサルタントというものを生業としているもので、ルールの正確性よりも、ルールに基づいた運用をしているか?であったり、運用が法令から外れるようなことは無いか?ということの方をよっぽど重要視しています。
運用が正しくてルール(文書)が間違っているケースも世の中には存在しています。その場合正すのはルール(文書)です。

もう一つの指摘の、Tカードにどんな情報を提供するのか?の部分ですが、こっちはもっと要領を得ない訳です。
以下、高木先生のブログからの抜粋的引用になりますが、
Tカードを利用してポイントが付くようにしてほしいと希望された方
においては、
個人が特定できる情報ではなくて、Tカードを使うと会員番号と何月何日何ポイント付いたという情報がCCCのポイントシステムにいく
というのが「7月10日の武雄市教育委員会臨時会の会議録」にあったそうです。それに対して高木先生、
そらみろ、条例でちゃんと明文化しないからこういうことになる。
え?こういうことってどういうことですか?質問されるってこと?
一方、樋渡市長は、上記のCCCに行く情報を言い換えていて、
会員番号の何とかさんが図書館で何時何分何点借りましたって、うん、いうのだけ行くんですね。ですので、そういう意味じゃこれ個人情報じゃないんですよ
という情報だと言っていて
高木先生、
どうしてこうも個人情報でないことにしたいのか謎と言わざるを得ない。
とありますが、私が今、客観的にみると、

どうしてこうも個人情報ということにしたいのか謎と言わざるを得ない。

となります。ちょっと語弊があるかもしれないので補足しますと、
公開するべき情報ではないというのは確かにその通りですし、漏洩したらなんらかの対処が必要であるのも間違いないです。
また、『他の加盟店での利用履歴を基に、その人が、図書館で本を沢山読む人で、文房具を良く買う人だから、~~~という類型に当てはまる人だから、~~~なことをする。』という活動がダメだというのなら、それは武雄市の問題ではなく、CCCの問題なので樋渡市長に言うのはお門違いです。

で、上記の情報が(個人情報保護法に定める)個人情報だろうがなかろうが、CCCに渡す上での同意は得る必要があって、武雄市でも
こういうふうに情報が提供されますが、いいですねと規約をお見せして同意をいただきます
とある。それに対して、高木先生、
現状のTポイント加盟ドラッグストアと同程度のことしかしないつもりのようだ。こういうことを自治体がする場合には、重要となるのは「こういうふうに情報が提供されます」だけでなく、「こういうふうに利用されます」という説明なのに、それをしないつもりなのか。
とあるが、続いて
実は、「こういうふうに利用されます」というのは、誰も説明できないかもしれない。なぜなら、CCCがそれを企業秘密として明かさない*2からだ。
え?さらに続いて
ひとつのやり方は、ポイントの払い出し以外の目的(マーケティングその他のため個人を分析する目的を含む)での利用を禁止する契約をCCCと締結することだろう。そうすれば、Tポイントの図書館での利用についての利用者の同意をとることは容易となる*3
ということは、根本的に言えば、自治体がTカードの利用をすることが間違いだと言いたいのだろうか?

ここまで追いかけて頂いた方には分かっていただけると思うが、
武雄市の個人情報取扱に対する指摘は、何が正しいか、間違いかという話ではなくて、どうあるべきか?という議論をした方がよい。
一方で、自治体がTカードを利用することについては、自治体という位置付けから考えて正しいか、間違いかという議論だろう。

上記のやり取りや、高木先生の主張、私自身の理解に基づいて言えば、自治体がTカードの利用をすることは、問題が多く、高いリスクとなることも多いので、利用することは合理的とは言い難いので控えるべきだという理解です。



残る疑問は、個人情報ってそもそもどういう定義?です。
個人情報保護法に則った定義は勉強不足で知りませんが、個人の感覚としては高木先生が仰っているのは過剰じゃないかと思ってしまいます。

世の中には、高木先生くらいの個人情報に対して保守的(?)な方もいらっしゃると思いますが、企業が十分な情報を得ることにより、私達の生活が豊かに、便利になることもあるわけで、その選択ができればいいのだと思います。

高木先生の指摘は分かりますが、もう少しやわらかい物腰で批判してもらいたいなぁと思いました。