2011年7月2日土曜日

東京大学が秋入学への変更を検討していることについて

ちっとtwitterで、議論になったのでまとめる意味も込めブログにします。
すいません。疲れて帰ってきての投稿なので、まとまりがないので、最後にまとめました。


まず、東京大学は日本の最高学府と形容されたりしますが、東京大学を卒業した人の進路として、医学部などの特殊ケースを除き、大きく分けると、企業に就職、公務員、進学(そのままAcademia)があるかと思います。当然ほかもありますが、ぱっと進路統計が見つからないので、省略します。ご存知の方はご紹介ください。


東京大学が秋入学にした場合、まず進路から

まず、進学を希望する人の場合、何が困るでしょうか。たしかに京大の大学院に行きたい人など一部いると思いますが、東京大学の大学院か、海外の大学院に進学する人が、議論する上での多数なのではないでしょうか。

企業に就職する人の場合ですが、困るの?東京大学に行って、秋入学だから困るの?そこをちゃんと聞きたいです。本当に日本の最高学府を卒業した人だったら、喉手なわけでしょ?学生優位じゃないの?
この辺で一旦やめましょう。

公務員になる人の場合ですが、国家公務員の試験の制度について何も知らないのですが、仮に1種と呼ばれるキャリア官僚の場合、「東大が秋入学だから、秋卒業の人向けにも、年2回開催にします!」とか優遇措置があると思うのだが。


次に、ギャップイヤーの件ですが、ここで掛かるコストについて見てみましょう。

1.生活費
2.学習に掛かるお金
3.遊びに掛かるお金

上記、3つに関して考えてみましょう。

一つ目、生活費。
大学生の生活費を支える収入源は、大きく3パターンかと思います。「仕送り」、「バイト」、「奨学金」もちろんその金額の多寡は、生活スタイルでなんとかなるので、収入源に割りきって話しましょう。

「仕送り」:もう議論するのも正直ウザイのですが、仕送りもらえる時点で、半年だろうが、1年だろうが関係ないんでしょうね。終了

「バイト」:これは短期的に生活を支える上では困らないでしょうね。生活の糧なんで文句を言わずなんでもやる。

「奨学金」:これが一番難儀なんでしょうね。入学してないので奨学金がでないという官僚的言い訳の下、お金がもらえないということがあると思います。
でも、勉強が忙しいからバイトできないという理由で奨学金なんでしょ?
働けばよし!


とここまで働くことを推奨していて、二つ目の議論では全く逆の事を言うんですが、最後までお付き合い下さい。

いや、長期的に見れば、大学生の間って人生経験するための期間だと私は考えます。主観一直線ですが、そう思います。
だとすると生活するためだけのバイトならやめた方がいい。
せっかく東大に入れる頭脳を持っているなら、ここでインターンシップをやりなさい、いいからやれ!と言いたい。
都内でも探せば家賃5万以下の場所なんてあるし、インターンシップの期間(半年)は昼と夜はおごってもらえ。そうしてもらえるほど、そこで働けばいい。
高等教育を受ける価値は、働き始めてからの方が実感できます。
今、まさに数学や歴史、哲学などのプリミティブな学問における高等教育をちゃんと受けたいです。(正直言うと、経営コンサルティングやっててもMBAよりリベラル・アーツの方が魅力的)

なので、2.学習に掛かるお金は、インターンシップをすることでゼロ、むしろ収穫がある状態にするべき。

3.の遊ぶお金。論外です。切り捨てればOK。


東京大学にいくほどの個人であれば、得られる価値の交換、つまり現在のコストを未来の収入で賄う術を考えれば、ギャップイヤーに掛かるコストなんて、人生における収入からすれば誤差(1%以下)でしょう。
だとすると議論のまとはギャップイヤーに掛かるコストではなく、価値の時差交換の手段です。通常「奨学金」と、経済原理が働いていなさそうな制度(←失礼?)ではなく、誰かに投資させるというのが日本の最高学府に入学する者の努めだと思います。

ちなみに、私の同級生でタイからの国費留学生がいましたが、彼の一生はレールが引かれたような物だ。だから、それを超える価値を発揮できるようにならないと自分の好きなことをすることはできない(というニュアンスで正確にはおぼてない)といっていました。
それが務めだと思います。





長くなりましたが、まとめると繰り返しですが

東京大学に入学する程の人であれば、時間を超えた価値の交換によってギャップイヤーのコストを賄うべき
また、それによって得難い経験を果たすところまで行って、初めて入学を許可されてもいいのではないか。

そう思います。以上。